平塚に北欧風の生花店-地元出身男性フローリストが出店

店長の椿卓也さん

店長の椿卓也さん

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 平塚市に1月17日、生花店「Kiitos BLOMST DESIGN(キートス ブロムスト デザイン)」(平塚市黒部丘2)がオープンした。扱うのは切り花が中心で、花束やフラワーアート、フラワーデザインに力を入れている。

椿さんのアレンジメント作品

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 店名の「キートス」はフィンランド語で「ありがとう」、「ブロムスト」はノルウェー語デンマーク語で「花」を意味する。「花を贈る人ともらう人の間に交わされる『ありがとう』の言葉。その間をつながせてもらっているという思いを込めた」と店主の椿卓也さん(33)。「北欧のデザインが好き」で、店内は「木目と白、ブルーを基調としたシンプルでやさしい感じを目指した」という。店舗面積は約14坪。

 椿さんは、市内の親せきが営む生花店「グリーンライフショップやまぐち」で11年間修業を積んだ。店舗での販売や装花を経験する傍ら、積極的にフラワーデザインの大会に出場。花キューピットの加盟店などが参加するフラワーデザインの全国大会「ジャパンカップ」で全国3位の実績があり、日本で唯一の国家資格である「フラワー装飾技能士」資格の1級を持つ。「『ありがとう』に込められた気持ちに応えるため、丁寧に時間をかけて生けることを心掛けている」という。

 学生時代は建築の専門学校に通っていた。幼少期から「もの」を作るのが好きで、店のロゴマークも自身がデザインした。人にも花にも欠かせない太陽と水に、生命を表す葉っぱを組み合わせ、丸くつなげることで「エンドレス」という気持ちを込めた。

 色彩にも興味を持ち、カラーコーディネーターの資格も取得。卒業後、親せきに誘われて初めて「花」について考えるようになり、花はカラーデザインを表現できる場だと気付いた。「フラワーデザインは、組み合わせ方で表現が無限大。出来上がったときの充実感は大きく、それでお客さまも喜んでくれたら、もっとうれしい」と椿さん。「この辺の花屋さんが作らないような作品を作りたい」と意気込む。

 今後は月1回のペースでアレンジメント教室も開く予定。定員は8人程度で、1 回5,000円。「花は生活に必要がないが、あるとないとでは生活の質が全然違う。日常に積極的に取り入れてほしい」とも。

 営業時間は10時30分~18時30分。木曜定休。

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