鎌倉のお香専門店で「宇野千代展」-桜にちなんだ作品など展示

宇野千代さん-「私はいつか花咲か婆さんになって、しあわせの種を籠いっぱいに入れて、ぱっぱっとまきたい」

宇野千代さん-「私はいつか花咲か婆さんになって、しあわせの種を籠いっぱいに入れて、ぱっぱっとまきたい」

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 鎌倉のお香専門店「鬼頭天薫堂」(鎌倉市雪ノ下1、TEL 0467-22-1081)で3月17日から、「桜は幸せの花-宇野千代展」が開催されている。

宇野千代さんデザインの美しい桜をパッケージに使用したお香「しあわせの香り」、「薄墨の桜」など(関連画像)

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 1897(明治30)年に山口県で生まれた宇野さんは、1921(大正10)年の処女作「脂粉の顔」で懸賞短編小説一等に入選。作家としても活躍する傍ら、着物や和装小物などのデザイナーとしての才能も発揮した。特に桜の花を愛した宇野さんは「万朶(ばんだ-満開)の桜」を描いたデザインを多く残したほか、岐阜県本巣市(旧本巣郡根尾村)にある樹齢1,500年以上の彼岸桜の古木である「淡墨桜」の保護を訴え活動したことでも知られる。

 同展では、満開に咲いた桜を描いた着物や帯をはじめとする宇野さんの桜にちなんだ作品や、生涯の宝として大切にしていたさまざまな思い出の品や写真、映像を展示。また、無二の親友であった青山次郎さんの遺品や、谷崎潤一郎さんから贈られた抹茶茶碗・色紙、「文学の師」として仰いでいた小林秀雄さんの「ゴッホの手紙」の原稿なども併せて展示する。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。観覧無料。4月19日まで。

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