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鎌倉市川喜多映画記念館で「松竹大船撮影所物語」-貴重な記録映像も

女優をテーマに松竹映画を代表する映画のポスターを展示

女優をテーマに松竹映画を代表する映画のポスターを展示

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 鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉市雪ノ下2)で現在、企画展「女優王国 松竹大船撮影所物語 ~名作を生んだ夢の工場~」が開催されている。

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 約80点の映画ポスターや映画資料の展示、15作品の上映で、松竹大船撮影所を振り返る同展。田園都市構想をもとに成立した同撮影所の知られざる側面を、郷土資料と共にたどる構成となっている。

 1936(昭和11)年から2000年にかけて、鎌倉には松竹大船撮影所があり、多くの名作が世に送り出されてきた。庶民生活を描いたそれらの作品群は「大船調」といわれ、幅広い世代に親しまれてきた。また、「女優王国」とも称された松竹映画では、戦前の大ヒット作「愛染かつら」の田中絹代や「暖流」の高峰三枝子、戦後には「君の名は」の岸惠子、「二十四の瞳」の高峰秀子、「秋刀魚の味」の岩下志麻など、日本映画を代表する女優陣が活躍している。

 松竹映画を代表する世界的巨匠、小津安二郎監督による「秋刀魚の味」の自筆シナリオや、写真パネルで紹介する「鎌倉と松竹映画」の展示、1937(昭和12)年に、撮影所内のスターたちを記録した貴重なホームムービーなども展示上映される。

 「松竹大船撮影所で活躍した華やかな女優陣の美しさは、今も色あせることなく輝き続けている。普段、かつての日本映画を見る機会のなかった方々にも、名作が持つ映画ならではの世界をお楽しみいただければ」と同館キュレーターの増谷文良さん。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入場料は一般200円ほか。映画観覧料金は一般800円ほか。6月29日まで。

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