北鎌倉の多目的スペース「北鎌倉ツドイ」（鎌倉市山ノ内）で4月18日、ハワイの日系2世を描いたドキュメンタリー映画の上映会「コナ・コーヒーとハワイの日系」が開催される。

　上映作は北鎌倉在住の映画監督、松元裕之さんの作品「Go for Broke! ハワイ日系二世の記憶」。移民の子として生まれたハワイ日系2世が体験した当時の日系社会での様子、日系人部隊として多くの犠牲を払った戦闘体験やハワイの社会に貢献した戦後の活動などを、2世の退役軍人とその妻ら34人のインタビューを中心に描いている。

　ハワイ・マウイ島で世話になった日系の人々への感謝から、日系社会が非営利で運営するカンシャ・プリスクール（感謝保育園）を日本からサポートする松元さんが、「もっとハワイや日系人の歴史を知ってもらいたい」と製作した。ホノルルフィルムアワードでベストオブハワイを受賞したほか、マウイフィルムフェスティバルで1000本以上の中からノミネートされプレミア上映された。2013年2月に同会場で上映され、鎌倉や湘南地域だけではなく、横浜や川崎など神奈川県全域からおよそ250人の来場者があった。

　今回は会場でハワイのコナ・コーヒーが提供される。映画を通じて松元さんと交流のある、コーヒーハンターとして世界各地のコーヒーに精通する川島良彰さんが厳選した。上映後は松元さんと川島さんがコナ・コーヒーの礎を築いた日系移民について語る。

　松元さんは「日本人にとって心地よく、安心して滞在でき歓迎してくれるハワイにしてくれたのは、日系の方々が長い歴史の中でハワイの社会に大きく貢献したから。そこを知ることが大切ではないか。多くのハワイ好きな人々やフラ団体、ハワイアンショップがあり関係の深い湘南地域の方にぜひ見ていただければ」と話す。

　上映時間は13時30分～。チケット料金は3,500円。定員は50人。