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大船軒本社工場で「鰺祭」 ロングセラー「押し寿司」販売、アジ供養祭事や限定品も

坂の下にある御霊神社の神職による祭事(昨年の様子)

坂の下にある御霊神社の神職による祭事(昨年の様子)

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 駅弁などを製造販売している大船軒本社(鎌倉市岡本2)駐車場で10月28日、第4回「鯵祭(あじまつり)」が開かれる。

当日限定販売する「鯵の押し寿司3個パック」は税込みで100円と格安。複数個購入するファンも多いという

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 同社で1923(大正2)年4月に販売が始まり、すでに100年以上のロングセラーとなっている「鯵の押し寿司」。小アジから2切れしか取れない身を、薄皮を付けたまま自社に伝わる合わせ酢でしめた押しずしで、「神奈川名産100選」にも選ばれている。

 「年間約150万尾のアジが使われており、昭和のころから供養の祭事は行われていた」と話すのは同社の小川英恵さん。「一般の方にも祭事を見ていただこうと4年前から公開し、地域の方や鯵の押し寿司ファンの皆さんへの感謝を込めて『祭り』にした」と続ける。

 祭事では御霊神社の神職によって行われる。産土神と火の神・水の神を招いて心身を清め除災招福を祈る鎌倉神楽も奉納する。

 当日は隣接する工場で作った同社の通常商品を販売するほか、「鯵の押し寿司3個パック」を100円(税込み)で300個限定販売する。弁当具材の切り落としをはじめさまざまな総菜なども用意。本社内の「茶のみ処 大船軒」で18日まで提供していたハヤシライスも復活させ販売する。

 大船駅、藤沢駅、逗子駅、東京駅のみで11月まで限定販売中の復刻掛け紙仕様の「伝承鯵の押し寿司」も並べる。

 小川さんは「来年で創業120周年。ご愛顧にお応えして開く祭りは『鯵の押し寿司』に、より親しんでいただく機会。ファンの方はもちろんたくさんの方にご来場いただければ」と話す。

 開催時間は11時~12時。商品は無くなり次第終了。「鯵の押し寿司3個パック」の整理券は10時30分から配布予定。荒天の場合は中止。

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