藤沢の園芸農家、「湘南シクラメン」出荷開始-クリスマス前に

シーズンの生産量は約8,000鉢という井上花園のシクラメン「湘南のかがりび」

シーズンの生産量は約8,000鉢という井上花園のシクラメン「湘南のかがりび」

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 藤沢の園芸農家「井上花園」(藤沢市長後、TEL 0466-44-5804)が11月25日より、「湘南シクラメン」の出荷を開始した。

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 野菜農家だった同園は、1971年より鉢物栽培に取り組み、その後シクラメンは生産の柱となった。生産から育種まで幅広い園芸を行い、全国シクラメン品評会「農林水産大臣賞」(1979年)や神奈川県花き展「農林水産大臣賞」(1986年・1991年)など、数々の受賞歴がある。栽培品種はシクラメンのほかポリアンサス・サイネリアなど。近年人気の高いパンジーゼラニュームの栽培にも力を入れ、新しい品種も誕生させている。

 「湘南シクラメン」のブランド名は、20年以上前に藤沢・茅ヶ崎・平塚の生産者が「湘南」の名前を出荷ラベルに入れて東京市場に出したのが始まり。同園のブランド名「湘南のかがりび」は、シクラメンの和名「かがりび花」に由来する。

 シクラメンは、前年の11月20日ごろに種子をまき、3月中旬にポットに植え、6月に5号鉢、9月に6~7号鉢にそれぞれ鉢替え、約1年かけて花を咲かせる。同園では咲いた花をさらに交配し採種しているという。生産量は大小合わせて約8,000鉢。クリスマスシーズンを前に、11月25日からは東京市場を中心に愛知県などへも出荷し、直売と地方発送も行う。「淡いピンク色から複色系の品種などの需要が高く、赤色も人気が高い」(同園)。価格は6号鉢=5,000円、5号鉢=2,800円。地方発送は送料込みで7,000円から。

 同園の井上哲夫さんは「花を長く咲かせるため、栽培する土にこだわり、当園の山林でとれた落葉で作った腐葉土を元に堆肥(たいひ)を作っている。そのため5月ごろまで花が咲く」と話す。営業時間は9時~17時。

井上花園

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