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鎌倉に野菜料理とパン、ワインの店「ビーノ」-「鎌倉惣菜」がリニューアル

旬の野菜料理と、それらに合うパン、自然派ワインを提供

旬の野菜料理と、それらに合うパン、自然派ワインを提供

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 鎌倉・若宮大路「もとまちユニオン」近くの総菜店「鎌倉惣菜」が3月1日、野菜メーンの料理とパン、ワインを提供する飲食店「binot(ビーノ)」(鎌倉市小町1、TEL 0467-50-0449)としてリニューアルオープンした。

仏伊料理店でのシェフ経験を持つオーナーシェフの阿部さん

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 「鎌倉惣菜」は、仏・伊料理店でのシェフ経験を持つ阿部剛さん(39)が、「第一子誕生による食育への関心の高まり」を背景に2009年3月に開いたテークアウト専門店。地元の食材を主とした総菜料理の提供や料理教室の開催、満月とその前日にオープンする「満月ワインバー」などで話題を集めた。今回開店した「ビーノ」は、シンプルな野菜料理とパン、自然派ワインをイートインで提供。立ち飲みスペースのカウンターのほか、椅子席6席を用意。総菜店のころよりも開放感があるように改装した。店名はフランス語で「犂(すき)」を意味する。

 「業態変更は、これまで総菜店を営業してきた昼間の時間を、野菜農家での見習いに当てるため」(阿部さん)。レストランでのシェフ時代から産直農家との接点があり、農業自体に興味があったことに加え、東日本大震災以降、野菜の産地など食に関する人々のさまざまな反応に「ズレのようなもの」を感じたと阿部さん。さらに、子育て中の2児が「物を見る目を養い、農業の大変さや食べる喜びを知ることにもつながる」と、本腰を入れて野菜作りを学ぶ決心をした。見習い先は、食材の仕入れのため市農協連即売所に足を運ぶ中で出会った、市内関谷に畑を持つ野菜農家。「意志を持つ手仕事で育てられた野菜のおいしさに引かれ、昨年夏以降、まとまった休みの度にこの畑に来ていた」という。

 主なメニューは、「トスカーナ産サラミ フェンネル風味」「白インゲン豆とピスタチオのパテ」「庄内豚のポークリエット」(以上500円)などの定番のほか、「旬の温野菜」(500円)、「白菜のサラダ」(300円)などの季節メニューもそろえる。パンは、阿部さんが焼くカンパーニュのほか、粉からオーガニックで手掛ける「リュミエール・ドゥ・べー」(七里ガ浜)のバゲットを扱う。ワインはグラス=500円~、ボトル=2,000円~。

 「畑仕事は本当に楽しい。まずはワインに合うシンプルな野菜料理をメーンに、徐々に肉料理や魚料理も出していきたい」と阿部さん。「6席しかないので来店前に予約してもらえるとありがたい」とも。

 営業時間は18時~23時。日曜・祝日、第2・第4火曜定休(今月3日は臨時休業、4日はイベント販売のみ)。「満月ワインバー」の日程や臨時休業はブログで確認できる。

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