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鎌倉でアンソロジー「掌の本」刊行記念展-震災復興に呼応し立ち上げ

5月1日刊行の「掌の本」。手のひらサイズながら表紙は箔(はく)押し仕様に

5月1日刊行の「掌の本」。手のひらサイズながら表紙は箔(はく)押し仕様に

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 鎌倉の出版社「銀の鈴社」(鎌倉市雪ノ下3、TEL 0467-61-1930)に併設する「銀の鈴ギャラリー」で現在、今年からスタートした手のひらサイズの詩集シリーズ「掌(たなごころ)の本 刊行記念展」が開催されている。

片手でも開いた状態をキープしやすい

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 「掌の本」は、震災復興における「立ち上がれ日本」の流れに呼応し同社が刊行した詩集シリーズ。「こころ」「しぜん」「いのち」「ありがとう」のテーマで同社が募った詩作品を選考・収載したアンソロジーで、読者の経験値や感情によって感じ方が異なる「奥深い作品」を多く収録しているという。

 同展では、第1期として刊行された「ありがとうの詩・?」「いのちの詩・?」など4冊の展示販売をメーンに、同社で選んだ掲載詩の一部をA2パネルに拡大して展示。「建物がバス通りに面しているため、外からでも見えるように大きく展示した。ギャラリーに設置した椅子に座ってゆっくり本を見ることもできる」と同社の西野大介さん。「主にプレゼントを目的とした購入が多く、普段は伝えにくいことを、この本を通じて伝えようとしているのでは」と話す。

 サイズは文庫本の半分とポケットやバッグに収まりやすく、見開きで1作品が完結しており、「場所や時間を選ばずに読めるのが特徴」という。子どもにも読めるようにふりがなを付け、定型封筒での郵送も可能。市内カフェ数店でも扱うほか、6月末から「有隣堂テラスモール湘南店」でも店頭販売を予定する。

 「一つのテーマで多くの作品が掲載されているので、一編は必ず好きな作品に巡り合える。お客さまからは『さまざま具材が集まることでおいしくなる寄せ鍋のよう。食わず嫌いな具材があっても、寄せ鍋になっていることで食べるきっかけにもなる』との感想も頂いた。ぜひ手にとって見てほしい』と話す。

A7サイズ、約64ページ。価格は1,050円。展示は6月24日まで。現在、「希望」「手紙」など6つのテーマで作品を募集している(締め切りは7月末日)。問い合わせは同社まで。

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