「くらしの道具店 ｒｓつじどうや」（藤沢市本町3、TEL 0466-53-4481）で、現在「田鶴濱守人陶展」が開かれている。

　陶芸家の田鶴濱守人（たつるはま もりと）さんの作品を紹介する同展。湯のみやわん、中鉢などの器からすり鉢やふた物などの調理道具まで約300点が並ぶ。

　職人による手作りの良質な道具や器、天然素材により作られた布や木製品、機能的で美しい日用品など、長い年月を人々と共に過ごし、日々使われ続けてきた日本の道具を紹介している同店が、一人の作家の作品を展示する個展を開くのは今回が初めて。店主の近藤敦司さんが6年前に訪れた益子陶器市で田鶴濱さんの作品に出合い、常設展示や企画展で紹介していたが、2年前から個展を検討する中で「最初はぜひ田鶴濱さんに」と同展の開催に至った。

　田鶴濱さんは1973年東京生まれ。多摩美術大学大学院　油絵学科卒業後、愛知県常滑市に移り住み独学で陶芸を学ぶ。現在、愛知県半田市にて作陶。気負い無く自然と手に取ってしまうような不思議な魅力を持つ作風で、料理のプロにも評価が高いという。

　店主の近藤さんは「作家ものの器に興味があるが敷居が高いと感じている方や、器初心者の方などにもぜひ見ていただきたい」と話す。

　開催時間は11時～18時。3月8日まで。