藤沢の住宅街に3業態飲食店「くれば」-長年の夢かなえ母娘で開店

天井が高く、ハワイのような開放感あふれる雰囲気が漂う「CreBar」。サロン形式のワークショップなど、貸し切り使用にも対応する。

天井が高く、ハワイのような開放感あふれる雰囲気が漂う「CreBar」。サロン形式のワークショップなど、貸し切り使用にも対応する。

  • 0

  •  

 鵠沼海岸の閑静な住宅街に4月30日、レストラン、カフェ、バーの3業態飲食店「CReBar(くれば)」(藤沢市鵠沼海岸4、TEL 0466-65-5908)がオープンした。店名は「Cafe」「Restaurant」「Bar」の頭文字をつなげたもので、鵠沼海岸に「くれば」の意味も兼ねるという。

72歳になる内山さんが、5日間鍋に寄り添うように煮込んで作る「こだわりのビーフカレー」

[広告]

 オーナーは、バーバの愛称で親しまれる内山康子さんと娘の龍造寺るり子さん。母娘で長年抱き続けた「鍋に寄り添うように、心を込めて作った料理を提供するレストランをいつか開きたい」「海の近くで、家族全員で暮らしたい」という希望を実現するために昨年、東京都大田区から転居。鵠沼海岸は、建造物の建築や新店開店などに制限がある風致地区に指定されているが、同所でレストランを開業していた前所有者が耐震補強した店舗兼住居に巡り合い、今回のオープンにこぎ着けた。

 同店のコンセプトは「自宅のリビングの延長のような店」。内山さんが作る煮込み料理や「きまぐれメニュー」を提供する「BaBa Restaurant(バーバレストラン)」をメーンに、本格派イタリアンマシンを使用したクレマコーヒーやスイーツなどを提供する「You-ruri Cafe(ゆうるりカフェ)」、龍造寺さんの友人が和の雰囲気と家庭料理でもてなす「貴子Bar」(予約制)の3業態をとる。

 レストランの看板メニューは、各限定30食の「こだわりのビーフカレー」(1,200円)と「特製ハヤシライス」(1,100円)。画家の岸田劉生がひいきにしたという大正3年創業の有田商店(鵠沼海岸)の国産牛肉を使い、内山さんが何日間もじっくり煮込んで作る。現在は、ともに奇数週のみの提供となるが、今後は偶数週の提供も検討中という。カフェでは、「苦みとコクのバランスがよい」イタリア ムゼッティ社の豆で入れたコーヒー(400円)やカプチーノ(500円)、「きまぐれランチ」(800円)、「季節感を大切にした」というRin’s Sweetsの手作りケーキ(300円~)などを提供する。客単価は、カフェ=1,000円、レストラン=1,500円前後。

 イベントも予定し、6月26日には、龍造寺さんと親交があり、KONISHIKIバンドでキーボードやバックコーラスを担当したオアフ島出身のアーティスト、Noli Bravo(ノリ・ブラボー)さんのライブ(15時~、要予約)を開くほか、Bravoさんがプロデュースする「Hawaiian Great Wedding」によるハワイアンスタイルのハウスウエディングも行っていくという。

 「出会った多くの人たちの後押しと協力があり、母の長年の夢を実現することができた。バーバの体力が続く限り、長く細く続けていきたい」と龍造寺さん。「自分のリビングルームのようにくつろいで食事やお茶を楽しみ、少しでも心が癒やされたり、クリーンな気持ちになったりしてもらえたらうれしい」とも。

 営業時間は、カフェ=月曜・水曜・金曜・土曜11時~16時、レストラン=金曜・土曜11時~16時、バー=金曜・土曜(予約制)18時~23時。第2・第4土曜定休。事前相談で営業日・営業時間外も予約可。6月中旬にサイトを開設予定。

湘南経済新聞VOTE

湘南経済新聞にどんな記事を求めますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース