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写真を基に描いた絵画を被災者に-藤沢のボランティアグループが無償で

被災者のペットの写真を基に「湘南一歩会」のメンバーが描いた作品

被災者のペットの写真を基に「湘南一歩会」のメンバーが描いた作品

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 藤沢で7月に発足したボランティアグループ「湘南一歩会」(藤沢市鵠沼松が岡4、TEL 0466-22-5792)が8月より、東日本大震災の被災者に無償で絵をプレゼントする「アートメール便」活動を本格的に始めた。

似顔絵で描かれた「湘南一歩会」のメンバー

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 湘南西脇画廊社長の西脇成治(しげはる)さんが代表を務める同会。立ち上げは、被災地で見つかった汚れた写真の汚れを落とし、避難所に掲示する作業をしていたボランティアをテレビで見た西脇さんが、「絵画に関わる者として絵の力で何かできないか」と考えたことがきっかけとなった。「本当は絵描き仲間と被災地に行きたかったが、現地事情を考慮し、今しばらくは地元でできることをしようと決めた」と西脇さん。

 同会で行う活動は、被災者の思い出の場所や家族、ペットなどの写真を基に、同会に参加する画家が色紙に絵を描き、被災者の元へメール便で送るというもの。作成は無料で送料は同会が負担する。絵画作成は、被災者本人、離れて暮らす家族などのほか、活動費や寄付に充てるため有償で被災者以外の人からの依頼も受け付ける(料金は小=600円、大=1,600円の予定)。色紙作成を希望する場合は、写真とともに申込者の氏名、住所、電話番号、メールアドレス、要望を添えて郵送、電子メール、携帯メールのいずれかの方法で同会に送る。

 「色紙は持っているにも飾るにも、ちょうどよい大きさ。被災した方々が、少しでも明るく元気に前向きになってもらえたら」と西脇さん。「ゆっくり長く支援を続け、ゆくゆくは絵画ボランティアとして被災地を訪ね、絵を贈った方々と心の交流をしたい」とも。

 同会では美術に関わる人、ボランティア活動に関心のある人も募集している。問い合わせ・申し込みは同会(湘南西脇画廊)まで。

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