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大船に食事パン中心のベーカリー、独仏で修業の店主が開業

店主の松元昭憲さん

店主の松元昭憲さん

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 鎌倉市・大船駅西口側にドイツやフランスなどの食事パンを販売する「Backerei Sieben(ベッカライ・ジーベン)」(鎌倉市岡本2、TEL 0467-55-9257)が8月17日オープンした。「Backerei」はパン店を、「Sieben」は数字の7を、それぞれ意味する。

さまざまな食事パンが並ぶ店内

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 店名は「思い入れのある数字である7を使い、響きのいいネーミングにしよう」と決めたという店主の松元昭憲さん。大学卒業後、横浜や小田原などのベーカリーに勤務した後、「マイスター」を目指してドイツに渡った。ケルンやハイデルベルクの有機栽培ベーカリーで学び、その後、仏パリのバケットコンクールに優勝した店で修業に励んだ。現地での経験を通じて、「作ったパンを喜んで買ってくれる人がいる喜び、待っていてくれる人がいる幸せ」を感じるようになったという。

 店舗面積は約17坪。毎日20種類ほどのパンを並べるが、松元さん一人で切り盛りしているため一度には出せず、種類によって焼き上がり時間が異なる。主な商品は小麦粉とセモリナ粉をブレンドし、オリーブ風味豊かな「チャバタ」(340円)のほか、粉の風味を生かした山形食パン「ジーベン・ブレッド」(480円)、古代小麦を使用した「ディンケル・ブロート」(640円)、菓子生地とブリオッシュ生地の中間生地を使った「パン・ブリオッシュ」(500円)、ドイツのテーブルロール(各50~90円)などをそろえる。酵母は全て自家製で、小麦、ライ麦、米、酒かすなどから起こしたものを使い分けている。「小麦の味が伝わるようなパン作り」が基本。食事パンにこだわるのは、「それぞれの好みでおいしい食べ方をしてほしいから」と松元さん。自身は「楽しみの下地を提供したい」と考えている。

 目指しているのは「町のパン屋」。食べ方や味についてのアドバイスも行っており、試食もできる。「数をそろえるよりも、一つ一つ丹念に作ったものを提供していきたい。少しずつ町になじんでいければ」

 営業時間は10時~19時(売切れ次第終了)。木曜定休。

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