毎年9月の認知症月間に合わせ9月12日、「シンコースポーツ寒川アリーナ(寒川総合体育館)」(寒川町宮山)のサブアリーナで開催される認知症啓発イベント「さむかわオレンジフェスタ」に、茅ヶ崎市出身の手帳評論家・館神龍彦(たてがみ・たつひこ)さんが「おぼえている手帳」ブースを出店する。
手帳評論家の館神龍彦さん、「さむかわオレンジフェスタ」に出店
館神さんは大手出版社勤務を経てフリーのライター・編集者となり、手帳や文具のトレンド、活用法について執筆や講演を続けている。「手帳王子」の愛称でも知られ、2007(平成19)年から、手帳ユーザーが集まる交流イベント「手帳オフ」を企画・開催。著書に「手帳と日本人」(NHK出版新書)、「システム手帳新入門!」(岩波書店)などがある。「マツコの知らない世界」などテレビ番組にも多数出演している。
「おぼえている手帳」は、最近の記憶の維持が難しい認知症の高齢者が日々の出来事を記録として蓄積し、記憶を補うことを目的に舘神さんが開発した手帳。日付、出来事の記入欄に加え、写真を貼ることができる。本人の写真などを家族や介護者が撮影し、本人の記録と一対にして手帳に残していくことで、日々の記録を振り返ることができるようにする。
館神さんによると、当初は市販の製品を使って試みを続け、認知症の当事者や家族らにも協力してもらいながら検証を繰り返してきたという。より多くの人が取り組みやすくするため、専用手帳の開発に踏み切った。2024年度からは経済産業省のオレンジイノベーションプロジェクト採択事業となっている。
当日は同手帳のほか、使い方を紹介する「かんたんマニュアル」や「迷わず履ける靴下」とのセット(6,550円)、メモツール「wemo」(コスモテック)のアクセシブルモデルを組み合わせた「wemo体験セット」(7,180円)などを用意する。館神さんが執筆した書籍「高齢者に優しい製品とサービスガイド」も販売するほか、経済産業省のオレンジイノベーションプロジェクトに採択された事業に関する各種情報も紹介する。
館神さんは「『おぼえている手帳』によって、一人でも多くの認知症の高齢者が記録を持ち、自分が時間の連続の中で生活していることを実感してもらえたば。家族や介護する人にも協力してもらいながら使ってほしい」と話す。
開催時間は10時~15時。入場無料。