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小津監督の元定宿「茅ヶ崎館」で昔懐かしの夏祭り-地元作家の作品も

情緒豊かな茅ヶ崎館の庭園と外観

情緒豊かな茅ヶ崎館の庭園と外観

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 登録有形文化財で1870(明治3)年創業の老舗旅館「茅ヶ崎館」(茅ヶ崎市中海岸3)で8月6日、夏祭りイベント「千波屋 納涼会」(せんばや のうりょうえ)が開催される。

登録有形文化財で明治3年創業の老舗旅館「茅ヶ崎館」

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 小津安二郎監督が長年にわたって定宿としたことでも知られる同館。イベント名に掲げる「千波屋」とは、明治時代に作家・江見水蔭(えみすいいん)が茅ヶ崎館を舞台に執筆した「霙(みぞれ)」に登場した旅館の名称。「古き良き湘南の風情を残す」同館が、昔懐かしの夏祭りをほうふつとさせるイベントを企画した。「もともと同日に開催予定だった茅ヶ崎の花火大会の中止を受け、何か茅ヶ崎館独自の祭りができないか」と考えた末、初の開催に踏み切ったという。

 当日は、庭園と館内を使い、地場産の食材による飲食やヨーヨー釣りなどの屋台が出るほか、コケ玉作家の作品やオリジナル・グラフィックTシャツなど、同館ゆかりの芸術家作品などを販売する。庭園では地元の子どもたちによる「おはやしの演奏」やライブも実施。広間では講談師・神田紫さんによる怪談話や三味線の演奏などを用意する。提供する料理には、「みやじ豚と野菜の焼き串」、「小津風カレーすき焼き丼」、「冷やしかき揚げそば」や「かき氷」などを予定。

 「普段の営業は完全予約制で敷居が高く思われがちだが、茅ヶ崎らしい建築や庭園をこの機会に楽しんでいただければ」と同館の森さん。

 開催時間は14時~21時。入場料は500円(小学生以下、浴衣着用=無料)。雨天決行。

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