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鎌倉市本庁舎の未来を考えるワークショップ 整備方針に「市民感覚」も

完成から半世紀近くが経過している現在の本庁舎。鎌倉駅東口の若宮大路に面した場所にあったが焼失したため、1969年に西口の現在地に新築、移転した

完成から半世紀近くが経過している現在の本庁舎。鎌倉駅東口の若宮大路に面した場所にあったが焼失したため、1969年に西口の現在地に新築、移転した

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 鎌倉市役所(鎌倉市御成町)講堂で10月10日、「みんなで市役所本庁舎の未来を描こう! 鎌倉市本庁舎整備方針市民対話 恊働・拡張ワークショップ」が開かれる。

市民や学生などを招きこれまでに2回行ったワークショップでも活発なディスカッションが。今回は市内在住・在勤・在学者の参加を呼び掛けている

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 同庁舎は1969(昭和44)年に完成した4階建ての鉄筋コンクリート造り。床面積は1万1560平方メートルで、分庁舎や駐車場を含めた敷地面積は1万4361平方メートル。半世紀近くがたっているため老朽化や分庁舎への機能分散などさまざまな課題を抱え、今後に向けて整備を考える時期に来ているという。

 同市では「現在地建て替え」「現在地長寿命化」「そのほかの用地への移転」などの方針を検討しており、専門家による委員会を開く一方、同ワークショップを開くことで、市民の目線や市民の感覚など数字では表れにくい思いもくみ取った「本庁舎整備方針」を目指す。

 今年6月と9月には無作為に抽出した市民に案内状を送付した中からの参加者などを対象に開いたが、市内在住、在勤、在学者から広く公募するのは今回が初めて。

 午前と午後で異なるテーマを用意し、参加者を小グループ分けてディスカッションを行う。午前の部のテーマは「未来の本庁舎にあなたが求めるものは何ですか?」。市役所の機能やサービス、防災、景観などに関する資料を閲覧しながら、本庁舎に求めるものを参加者同士で話し合う。

 午後の部では「現在の本庁舎の場所にあったらいいと思うものは何ですか?」で、場所性、交通の便、まちづくりなどの視点から、一等地ともいえる現在の場所をどのように活用していくのかを含め対話を進める。

 経営企画部の比留間彰さんは「市民が市役所に足を運ぶ機会が減る傾向にある中で、これからの市庁舎には何が求められているのかなどを考えることは、まちづくりにもつながっていく。これからの50年を支える大切なプロジェクトなので、より多くの市民の方に話し合っていただければ」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は、午前の部=9時30分~11時30分、午後の部=13時~15時。申し込み方法はホームページで確認できる。

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