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藤沢のギャラリーで現代美術作家が個展-直径3メートルの巨大作品も

色とりどりの紙テープを手で巻いて制作した巨大アート

色とりどりの紙テープを手で巻いて制作した巨大アート

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 藤沢のギャラリーヒラワタ(藤沢市遠藤、TEL 0466-87-5595)で現在、現代美術作家・内山聡さんによる個展「クイックピック」が開催されている。

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 1978(昭和53)年、高座郡寒川町出身の内山さんは、2005年に多摩美術大学大学院美術研究科を修了。鎌倉の美術予備校に通ったことなどが機縁となり、2007年、鎌倉に設立したアーティストによるギャラリー「Gallery Stump Kamakura」の企画運営にも関わった。

 クイックピックは、その都度更新される宝くじの自動数値選択システムを指す言葉。「昔の作家の作品は昔の身体感覚、現代美術は現代人の身体感覚が反映されたものと捉え作品制作をしている。故に私たちは常に更新され続けている」と内山さん。個展名について「現代人の選択という行為を例に、制作地点・思考場所を指し示すものと考えている」と話す。

 主な展示作品は、紙テープを手で巻き、7カ月かけて3メートルもの巨大な平面作品に仕上げた「It’s Glowing up.」(2011)、週刊少年ジャンプを裏表紙から表紙の順にスライスして巻いた「It’s Jump.」(2010)など。

 内山さんは「現代美術とは、娯楽にとどまらない『今現在の身体感覚』が反映されたもの。この無限の、そして無駄とも思えるループを見て何かを感じてもらえたら」と話す。「途中から画廊で滞在制作した『It’s Glowing up.』は戻す倉庫がなく展示終了後は壊す予定なので、預かってくれる人を募集中」とも。

 開催時間は13時~18時。月曜・火曜定休。4月17日まで。

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