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大橋マキさんのアロマブランド、香りで東北を支援するプロジェクト発足

大橋マキさんが手掛けたオリジナルアロマの香り付き「チャリティーグッズ」

大橋マキさんが手掛けたオリジナルアロマの香り付き「チャリティーグッズ」

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 アロマセラピストの大橋マキさんがプロデュースするアロマブランド「aromamora(アロマモラ)」が、東日本大震災の復興支援を目的に香りで東北を支援するプロジェクト「aroma for Tohoku」を立ち上げ、オリジナルチャリティーグッズを販売している。

東北の思い出の写真を集めた香り付きチャリティー写真集「東北/Tohoku」

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 大橋さんはイギリスで植物療法を学び、英国IFA認定アロマセラピストの資格を取得。帰国後、病院でのアロマセラピー活動から執筆、テレビ・ラジオ番組のナビゲーターまで幅広く活躍している。

 葉山在住の大橋さんは「葉山の自宅は山に隣接し、旬の食材を採りながら体の内側から季節の到来を感じられる場所。アロマセラピーで用いる精油も植物から得られるが、この地に来てさらに自然からの香りのありがたみや豊かさを感じるようになった。人の関係が近く、コミュニティーに支えられていると実感。アロマを通じて、コミュニティーの役に立てたらとの思いが強くなった」と話す。

 同プロジェクトは震災後、仙台出身のクリエイティブディレクター・志伯健太郎さんの呼び掛けで、「自分たちしかできないことがあるのではないか」と思案。匂い・香りが人の記憶や感情を呼び起こす効果に着目し、大橋さんらと共に「香りとクリエーティブでできる復興支援」を考案した。

 同プロジェクトが手掛けるのは、東北の思い出の写真を集めた写真集「東北/Tohoku」(3,980円)と、オリジナルうちわ「uchiwamora」(1,000円)。大橋さんが東北の森からインスピレーションを受けて制作した香り付きで、販売に伴う利益は全額、東日本大震災被災地復興支援活動を行う団体に寄付される。  

 志伯さんは、連日メディアで放送される悲惨な映像が人々を洗脳してしまうことへの危機感があり、「東北はもっと美しい場所。未曽有の災害を風化させてはならないが、東北の美しい思い出や時間はもっと風化させてはならない」と、これらの商品を企画した。

 写真集は、ホームページ上で東北での思い出を撮った写真を募集。写真は東北の土地柄、人柄が表れるようなもので、応募総数は498枚。国内だけでなく海外からも多く集まったという。宝箱のような雰囲気で、表紙を開けると写真のほか香りを染み込ませたコースター、松ぼっくり、写真の撮影地がマッピングされた地図などが入っている。写真の裏には撮影者のメッセージが書かれている。

 「このプロジェクトがお金や写真だけではなく、夢や希望、明るい未来も一緒に運んでくれるとうれしい」と志伯さんは話す。

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