北鎌倉の古民家で煎茶道入門講座-和菓子工房「手毬」の新作も

お手前は椅子席で行う立礼式。受講者も座って参加する

お手前は椅子席で行う立礼式。受講者も座って参加する

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 北鎌倉・浄智寺境内の古民家を再生したシェア・アトリエハウス「たからの庭」(鎌倉市山ノ内、TEL 0467-25-5742)で2月24日、初心者向けのお手前体験として「煎茶道・黄檗賣茶流(おうばくばいさりゅう)」が開かれる。

北鎌倉・浄智寺境内にある多目的古民家「たからの庭」

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 和をテーマにしたワークショップ「和たから講座」の一環で開く同イベント。煎茶道とは、急須などを用いて茶葉に湯を注いで飲む茶道形式を指し、黄檗賣茶流は禅宗の一つである黄檗宗に伝わる茶事が独立したもの。黄檗宗を開いた隠元隆琦(いんげんりゅうき)は、日本における煎茶道のルーツとされ、同宗は臨済宗の浄智寺とも深いつながりがあるという。

 鎌倉時代、禅宗を保護した北条氏の所領であった北鎌倉。「浄智寺境内に位置する『たからの庭』も、おそらく鎌倉から室町時代に修行僧が切り開いた土地にあり、そのような縁から禅や北鎌倉の文化に関連するテーマを積極的に取り入れたいと企画した」と同施設の島津克代子さん。

 講座では、黄檗賣茶流師範の唐木岱仙(からきたいせん)さんが講師を務め、椅子に座ってお手前をする立礼(りゅうれい)式で玉露などの煎茶のいれ方をデモンストレーション。指先や腕の角度など「日本人としてわきまえておきたい作法」をレクチャーするほか、同施設で人気の創作和菓子工房「手毬」の春の新作和菓子も付く。

 「きちんといれた日本茶のぜいたくなおいしさを知っていただくことで、お茶をたしなむ日本文化の豊かさを再認識していただければ」と島津さん。「お茶の作法を学ぶと、日常のちょっとした所作が美しくなる。おもてなしの心と共に生活に生かしていただけたら」とも。

 開催時間は11時~、14時~(約90分)。料金は3,000円。1回12人(要予約・先着順)。3月17日・19日にも開催を予定する。

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