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平塚の老舗パン店が仏テイストの郊外型ベーカリー、テラス席やキッズスペースも

フレンチテイストでまとめた店内。手前中央は揚げたての「弦斎カレーパン」

フレンチテイストでまとめた店内。手前中央は揚げたての「弦斎カレーパン」

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 学校給食パンや和洋菓子などの製造販売を手掛ける「高久製パン」(平塚市宝町)が3月28日、平塚商業高校向かいに大型駐車場を備える郊外型店舗「湘南工房シャンパンベーカリー」(桜ヶ丘、TEL 050-3777-7600)をオープンした。

店内には買い物中に子どもを遊ばせておけるキッズコーナーも

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 ショッププロデューサーを務める高久真理子さんが学生時代に留学していた米ロサンゼルスのベーカリーカフェをイメージして開いた同店。「当時は店を出すことは想像していなかったが、フランス人オーナーの店作りのセンスがすてきで、ずっと記憶に残っていた」と高久さん。出店用地は計画から3年がかりで探した。

 敷地面積は300坪、店舗面積は50坪。天井が吹き抜けになった開放感ある店内には、エッフェル塔のオブジェやシャンパンボトルを飾り、オープンキッチンの厨房から運んだ焼きたてパンを並べる。店外には、フレンチテイストの鉄製テーブルと椅子でそろえたテラス席18席を設け、購入したパンをすぐに食べられるようにした。

 駐車場は22台分を用意。「小さなお子さんをお持ちのお母さんも気軽に車で来店いただけるよう、ゆったりした駐車スペースを確保した」と高久さん。店内には買い物中でも子どもに目が届くキッズコーナーを設け、パンにちなんだ絵本やおもちゃを用意するなど、子連れに配慮した工夫も施す。

 店頭に並ぶパンは70~80種類。看板メニューの「弦斎カレーパン」(158円)は実演コーナーで揚げたてを提供。同カレーパンは、平塚ゆかりの小説家兼ジャーナリストで美食家だった村井弦斎が著した明治期のベストセラー「食道楽」に登場するカレーを基に開発したもの。パン生地に米を練り込み、具には福神漬けを入れ「カレーライスのようなカレーパン」に仕上げた。ほかに自家製バニラビーンズ入りの「濃厚クリームパン」(147円)、もちもちした食感が特徴のドーナツ「もちっこ」(137円)、シャンパンに一晩漬け込んだレーズンを混ぜ込んだ食パン「シャンパンレーズン」(ハーフ=179円、1斤=357円)など、店名にちなんだメニューもそろえる。

 高久さんは「パンは100円台でおなかがいっぱいになる。職人が心をこめて一つ一つ手作りした焼きたて、揚げたて、作りたての『3たて』のパンを皆で味わってほしい」と話す。

 営業時間は7時~19時。火曜定休。

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