江戸時代に整備された旧東海道藤沢宿をテーマにしたイベント「第13回旧東海道藤沢宿まつり」が3月2日、白旗神社近辺から遊行寺周辺までの旧東海道藤沢宿周辺エリアを会場に開催された。

会場の白旗神社

　宿場町という市の歴史的な資源を「見える化」し、昔の物語を楽しむ目的で2012（平成24）年から続いている催しで、前回は約1500人が来場した。2024年には実行委員会が発足し、遊行寺も新たに加わった。

　メイン会場の御殿辺公園（藤沢市藤沢2）では、まつり広場を中心に抹茶体験やまち歩きツアーなど9つのイベントを実施。まつり広場では地元のダンスや音楽グループ、マーチングバンドのパフォーマンス披露、昔遊び体験、寄せ植えワークショップなどが行われた。隣接する白旗神社では「FOODPARK in 白旗神社」と題し、キッチンカーや飲食の屋台が並び、昼時には列ができた。

　旧桔梗屋（藤沢1）と藤沢宿交流館（西富1）では、ひな飾りの展示が人気を集め、親子連れや写真を撮る人でにぎわった。遊行寺会場では「蚤（のみ）の市」や落語会、抹茶体験が行われた。

　実行委員長の岩田みち子さんは「藤沢は海だけではない。街の歴史を知ることも、心を豊かにすると思う」と話す。