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藤沢の小学校教員が卒業生とコラボで絵本出版 「ポップコーン」で科学学ぶ

絵本を手に笑顔を見せる高橋慎司さん(左)と元教え子で絵本作家の佐々木貴行さん(右)

絵本を手に笑顔を見せる高橋慎司さん(左)と元教え子で絵本作家の佐々木貴行さん(右)

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 藤沢市の湘南学園小学校で教員を務める高橋慎司さんと、卒業生で絵本作家の佐々木貴行さんが共同で絵本「ポップコーンのひみつ」を出版した。

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 ポップコーンの原材料となる「爆裂種」という品種のトウモロコシや、水蒸気が熱せられて破裂するメカニズムを絵と文で紹介し、ポップコーンを通じて科学を知ることができる内容。

 高橋さんは「もともと子どもたちに理科の授業の一環として、校内で爆裂種のトウモロコシを育て、最後にポップコーンにして食べるという科学実習のために作った内容だった。40年近くになる教員生活の集大成として絵本にすることを考え、佐々木さんに声を掛けた」と話す。

 佐々木さんは「イラストレーターとして湘南学園の広報宣伝用のイラストなども描いている。今回、高橋先生に声を掛けてもらい、内容に沿ったポップコーンの絵を描いた。昨年末から急ピッチで制作した」と話す。

 発行部数は500冊。自費出版で、出版元の「春潭(しゅんたん)書院」は、高橋さんの祖父が主宰していた書道教室の名前を使ったという。高橋さんは「フェイスブックを通じて出版を知らせると、知人や教え子から購入したいという連絡が相次いだ。今後はインターネットで買えるようにするなど、仕組みを考えたい」と話す。

 価格は2,200円。

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