茅ヶ崎で「おくりびと」の第一人者が講演-地元NPOが企画

講師を務める「日本初」のエンバーマー・橋爪謙一郎さん

講師を務める「日本初」のエンバーマー・橋爪謙一郎さん

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 映画「おくりびと」のヒットで「死を通して生を考える」ことへの関心が高まる中、茅ヶ崎市新栄町の「ハスキーギャラリー」で9月5日、日本における「エンバーミング」(死体に防腐処理をし化粧を施す技術)の第一人者・橋爪謙一郎さんによるセミナーが開催される。

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 主催は地元の地域活性化事業を手がける NPO法人「湘南スタイル」(茅ヶ崎市新栄町)。同法人が隔月で開催する「湘南スタイル交流会」から派生した講演形式の「1Dayセミナー」。

 橋爪さんは1994年に渡米。ピッツバーグ葬儀科学大学を卒業後、ジョンF.ケネディ大学大学院で「グリーフケア」(遺族の悲嘆を癒やすこと)に関する修士号を取得。2年間のインターンシップを経て2000年にカリフォルニア州エンバーマー(エンバーミング技術者)ライセンスを取得し、2001年に帰国。「遺族が故人とより良い別れの時間を過ごすことができる環境づくり」をサポートする「ジーエスアイ」(東京都中央区)社長として、教育葬祭関連業者を対象にエンバーマー育成・グリーフサポート教育を行う。

 セミナーのテーマは「人と人とのつながりや支え合い」。「グリーフサポートを通じた支え」「自分らしい『生き方』と自分らしい『お別れ』」などについてや、橋爪さんの著書「エンバーマー」を書く中で気付いたことなどについて講演を行う。

 同法人・交流会プロジェクト担当の安部比呂さんは「橋爪さんの講演会には『支えあうこと』『地域コミュニティー』『人とのつながり』というキーワードがあり、(同法人と)目指すテーマが同じ場所へつながっていると感じ企画した」と話す。「セミナーで伝えたいことは『死』ではない。自分らしく生きること、人とのかかわり方、誰もが日々感じている思いに気付くきっかけになれば」とも。

 開催時間は14時~16時。参加費はワンドリンク付きで2,000円。定員40人。ウェブから申し込む。

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