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大磯で「町なか探検撮影会」 昔のお宝写真手掛かりに同じアングルで

古い写真と同じ場所を見つけて同じシーンを撮影する。フラフープで遊ぶ男性は同一人物

古い写真と同じ場所を見つけて同じシーンを撮影する。フラフープで遊ぶ男性は同一人物

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 大磯の街を舞台に3月11日、昨年3月にリリースされたスマホ用アプリケーション「大磯今昔写真」に登録する写真を撮影する「町なか探検撮影会」が開かれる。

午前中に撮影した写真を確認しながらアプリに登録。歴史と文化の町だけに多彩な写真が集まった(昨年の様子)

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 同アプリは大磯の現在と昔の写真を比較しながらまち歩きができるツールで、古い写真と同じ場所を見つけて撮影し、持ち帰った写真を新たに登録していく。

 「昨年も同様のイベントを開いたが、『全く知らない光景に出合えた』『こんな視点で歩くのは初めて』『祖父が古い写真をたくさん持っているので提供したい』など好評で、今年も開くことになった」と話すのは大磯町観光協会広報宣伝委員の森川孝郎さん。「観光アプリとしてはもちろん、郷土教育や家庭での世代を超えたコミュニケーションツールとしても機能することが分かった」と振り返る。

 当日は町立ふれあい会館(中郡大磯町大磯)に集合し参加者とスタッフでチームを編成、指定された昔の写真を観察し撮影場所を探して出発する。場所を特定できたら同じアングルで撮影するが、人物が写っている場合はメンバーが同じポーズや持ち物などでできるだけ似た画面を作り出す。持参するカメラはデジカメだけでなく、スマホやタブレットでも構わない。

 午後は町立図書館大会議室に集まり撮影した写真をアプリに登録、スクリーンに投影しながら撮影時の様子やエピソードなどを発表する。ゲストの写真家・ノニータ(谷野浩行)さんと司会の森川さんによるトークショーでは、上手な撮り方や写真にまつわるエピソードなどを披露する。

 ノニータさんは1992年「第1回キヤノン写真新世紀」で荒木経惟優秀賞を受賞し、テレビCM撮影監督、テレビや映画出演もこなす写真家。ももいろクローバーZやAKB48などアイドルも撮影している。

 「今昔写真」アプリは鎌倉で開発され、横須賀や鯖江、新潟などでも地域活性化を目的に導入されている。年代や地図上のエリアを絞って検索し今昔を比較して楽しめるほか、名所や店を探す観光ナビアプリとしても機能する。

 森川さんは「『バチェット邸』『あわび研究所』など今では存在しない建物や場所とも出合え、大磯での新たな発見も多いはず」と話し、「今回撮影した写真が登録されると撮影者の氏名がアプリに記載される特典もある。いつものまち歩きとは違った楽しみを味わえるので、町外の方も気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は、撮影会=9時30分~12時、写真公開とトークショー=13時~14時30分。参加無料。撮影会のみ事前登録制で、申し込み方法などはホームページで確認できる。

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